そもそもどうしてサンディエゴにいたのかというと。

当日勤めていた会社は、日本で製薬会社の品質試験をサポートする事業をしていました。

これから海外にも展開していくぞ、というタイミングで

アメリカ市場の開拓をやらせてもらえることになりました。

アメリカの製薬市場は日本と比べて、

・市場規模が大きい

・先進的な取り組みが多い

うえに、そもそも、アメリカは物理的に国土が広い、という特徴もありました。

当時の自社の製品やサービスを買っていただけるお客さんはどこにいるのか、

一緒に組んでもらえるパートナー会社さんはどこにいるのか、

大きい市場・大きい国土の中を、いちから探し始めました。

お客さんの候補、パートナー会社さんの候補について、

当時、いまのようにAIもなかったので、

日本にいながら机上で調査して、

メールや、時にはテレアポ（！）等でコンタクト。

そうして、実際にアポイントを承諾くださった先さんを回ることになるわけですが、

移動としては、

サンディエゴから入国（CA） → TX → GA → NC → NJ・PA・MD → MA → IL・IN・TN → サンフランシスコ（CA）→ 日本へ帰国

という、地図でいうと、

アメリカの、左下から入って、南部を通って、右下へ、東部を通って、右上へ、北部を通って、左上へ。

という、ぐるっと一周。

一日あたり、アポを1-2件対応しつつ、

夜や週末は日報を書いたり日本とメールのやりとり、飛行機での移動。

週末はたまった洗濯物を片付けながら、翌週のホテルとフライトの手配。

一回の出張で、約一か月。

そのあと、日本でまた一か月くらい振り返りと次の出張の計画を立てて、

また次の出張で、約一か月。

こんな生活を数年繰り返していました。（続く）